第72回日本PTA全国研究大会川崎大会が川崎とどろきアリーナにて開催する運びとなりました。本大会は「ウェルビーイングの実現を、川崎の地から~活かそう「縁」の力~」を大会テーマに、全国のPTA関係の皆様が日々の活動の活性化に向けてさまざまな実践や情報を共有する大変貴重な場です。子供たちの豊かな教育環境は、PTAを通した学校、家庭、地域の連携によって支えられ、その重要性は計り知れません。今日ここに集われた皆様が、一堂に会し、学び合い、日々の課題解決に向けて意見交換することは非常に有意義であり、この機会を最大限に活かし、今後のPTA活動に一層の成果を挙げられることを期待いたします。
公益社団法人日本PTA全国協議会は、全国の公立小中学校の保護者と教職員から組織される日本で最大規模の社会教育関係団体です。子供たちの心身ともに健全な成長と福祉の増進を図り、家庭教育への学びを深め、もって社会の発展に寄与することを目的としています。
昨年、日本PTAは創立75周年を迎えました。歴史と実績を積み重ね、日本教育の民主化に大きな貢献を果たしてきました。これまでの培ってきた先人たちのさまざまな努力が、今日の各教育制度につながっていることは決して忘れてはいけません。一方、社会の変化の速度はますます急激になり、加えて、物事の不確実性が高く、将来の予想が困難な時代だと言われています。そうした社会の中で必要とされるPTAであるために、私たちは問いを立て続け、変化を遂げていくことが求められています。
改めて、PTAはすべての保護者、教職員が「子供たちの幸せ」を真摯に願い続けてきた組織です。そしてこれからの時代、併せて持ちたい視点があります。それは「私たち自身も、保護者として、教職員として、幸せでありたい」ということです。優しさ、寛容さ、支え合いを通して、一人ひとりが幸せを実感でき、その延長線上に暮らしやすい地域があること、それこそがPTAの、社会教育の目指す姿だと考えます。
結びに、本大会が今後のPTA活動の活性化につながり、それらが子供たちの豊かな教育環境の充実、幸せ、笑顔につながりますことを心より願っております。また、開催にあたりご尽力いただいた川崎市PTA連絡協議会、関東ブロックPTA協議会、川崎市教育委員会、その他関係の皆様に心より敬意と感謝を表しますとともに、全国のPTAが一層の発展を遂げることをお祈り申し上げ、あいさつといたします。